Sing a song for today

明日を憂う前に、今日を生きる。今日を唄う。

「笑顔の未来が待ってるといいな」

今週のお題「卒業」】


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終止符を打つ」って美しい表現だなと改めて思う。文章におけるピリオド。音楽における終止記号。periodには「期間」という意味もある。更新されることのない期間は物語や歌となり、読み返したり歌ったりするたびに美しさを増していくのだ。


大学生活に終止符を打ち、同時に16年間の学生生活にも別れを告げる。案外早くやってきてしまうピリオドの向こう側に、怯え半分、期待半分のいま。

大学卒業といえば、嵐の櫻井さんの慶應大学ご卒業を、遠い遠い世界の出来事として見つめていた10年前。当時小学校の卒業を控えていた私にとって、大学とはあまりにも漠然とした憧れの地だった。公立の小学校から中学校へと進み、憧れの高校を目指すことが生きる意味にすらなっていた日々。いざ入ってみれば最初こそ違和感があったものの、私の青春は間違いなくここにあった。そこでこじらせた想いが、私を東京へと連れてきた。色々な方面に学び、出会い、失くし、好奇心を満たし続けた4年間だった。就職先について大学の友人には「意外だね」と言われてしまうことが多く、高校の友人には「合ってるかもね」と言われるあたり、人生における寄り道のような4年間だったのかもしれない。何かになろうともがき続けた日々。 

未知の世界に不安より期待を感じるのは、楽天的な性格のおかげか、先を見越せない無計画さのせいか。
会えなくなると脅されても、会いたいひとにはちゃんと会えると思えている。今までだってそうしてきたから。帰省中に友人たちと約束して遊んできたように、頻繁には無理でも、短い時間でも見つけて、作って。逆に言えば、自らの意思では、会いたいひとにしか会わなくなるということでもあるんだろうな。

最後に学科の先生とじっくりお話させていただいて、ようやく卒業したのだという実感が湧いた。「皆さんが私の財産です」というようなことを言ってくださって、このお気持ちに応えられるような、何かを返せるようなひとになりたいと思った。「時々思い出してくれればいいんです」なんて、忘れようがないです、先生。高校までの延長でヨーロッパに染まりきるはずだったところ、アジアにも目を向けられたことで、少し変わった視点を持てたことが大きな収穫。
国に帰ってしまうネイティブの先生が別れ際に放った言葉も名言すぎて笑った。"Never say good bye." 間違いない。

友人たちといつも通りの「じゃあね」の後、もう学校で会わないなんて不思議。全てを終え、服やアクセをひとつずつ仕舞っていく度に寂しくなった。さよならまたね。

小中高大と国公立だった私の卒業式は、思えばいつだって「普通」ではなかった。小学校→袴、中学校→制服、高校→ドレス、大学→民族衣装。そのうち中学校と高校では答辞を読んだ。普通って何だったんだろうと思う。笑。さほど思い入れの無い入学式、沢山の想い出がある卒業式。

あまり馴染めないまま卒業してしまったけど、その中でも(学内外問わず)仲良くしてくれた皆様、そして離れても尚繋がり続けてくれている昔からの皆様に、心からの感謝を。これからもよろしくお願いいたします。

卒業にまつわる歌、実感を持って聴くのは最後かと思えば感慨深い。2年前に先輩方へ贈った曲を、友人たちへ。

“キミに会えた事は キミのいない今日も
人生でかけがえの無いものでありつづけます”
(♪クロニクル / フジファブリック