Sing a song for today

明日を憂う前に、今日を生きる。今日を唄う。

淡い日に僕らは揺れた

ただ揺れた そういう気になって。

 
「あたらしい経験」が「あたしらしい想い出」に変わっていくのは、嬉しくて、すこし哀しい。
あたらしいことを面白く感じるのは、それが持続しないから。幸せの非日常性と同じこと。それでも幸せに、或いはあたらしくなりたいのは、「普通」になりたくないことと、似ている。
 
違う世界の出来事が、突然自分の「いま」になってしまう瞬間。手に入れたようで、転がされている。神様なんて信じていないけれど。
 
寄り添ってくれる歌はいくつも見つかるけれど、他人の言葉で紡がれるうちに、思考が停止してしまいそうだから。
そんなに綺麗なものじゃなかったはずでしょう。
ある程度フィクション性を帯びることで救われる気がするのは、一種の免罪符のようで。
 
ありふれたラブソングがなくならないのは、人の想いが変わらないから。
普遍は、不変。変えたいとも思わない。
それでも、すこしでも違う表現を探してみる。「特別」を感じたいから。
 
ひとりで考え込んでしまうと、記憶をどんどん美化してしまって。そうやって“想い出”は増えていくのだろうな、と思う。
弱くて、愚かで、不器用で。
器用に生きられたらいいのにね。
 
君のために泣いたりしないし、傷ついたりもしないよ。笑ったりはしたいけどね。
 
 
♪ネイティブダンサー - サカナクション