Sing a song for today

明日を憂う前に、今日を生きる。今日を唄う。

未来とすれ違う今日

※ちょっといま苦しいです、というお話。暗め。。









東京の大学生だった頃は好奇心旺盛で、なんでもとにかくやってみたいと思ってた。失敗してもネタにできたし、むしろそれを楽しんでた。生きてきた中で手にした最大級の自由。お金や時間の面で諦めることもあったけど、今じゃなくても未来にはきっと何でもできる、そう信じて疑わなかった。

今はそんな余裕もなくて、ただ日々に追いつかれないよう必死で息をしてるだけ。たまに学生時代の友人に会って話せると、自分を取り戻した気になる。それも家に帰ればまた失ってしまう。
自分のままで生きようとすると噛み合わなさを感じるから、自分のことをあまり話したくないと思うようになった。そのうち、自分のことを話すのが苦手になってきた。うまく説明できないもどかしさを日に何度も感じる。
空っぽになってしまった感覚。否定されることに怯えてる。それは自分に自信がないから。

あまり親しくない人や初対面の人と話すとき、昔は話題に困ったら自分のことをネタにしてでも盛り上げようと思っていた。それがいつしか自分に自信を失くしていくおかげで、その手は使えなくなって、相手から引き出すことに注力するようになった。話が聞けて面白い反面、話すのが苦手な相手だと、結局自分が話すことになる。女性ならともかく、男性相手だと自分の情報はなるべく出さないようにしたいと思ってしまい、相当気疲れする。
居ない人をネタにする、そんな世界で自分に言及されたくないのもある。されるのは仕方ないにしても、できるだけ弱みを握られたくない。こうして文字にすると、自分のちっぽけなプライドに笑わされる。気を許せたらいっぱい喋りたいんだけどね。

学生時代のように、いろんな人や世界の話を聞きたいという貪欲な気持ちも薄れてきていることに気づいた。だから最近また、質問して話してもらうようにしてる。自分を取り戻そうとしながら、時に自己防衛だなと心で苦笑して。どちらにせよ答えを求められるのが好きじゃないのは、正解じゃないものを言って否定されるのが怖いから。


最近、休み前は「早く次の出勤しなきゃ」って焦るし、休み中は「このままずっと休みだったら…」って思うし、出勤前日の夜は翌日に対して不安で仕方なくなる。寝たら次の日がきちゃうから眠れなくなる。でも朝起きたら、早く寝なかったことに後悔するの。やられてるね。

夢のひとつだった、イベントに関わる機会は増えたけど、自分で企画してる訳じゃない。たまたま自分の近くで、誰かが企画してくれただけ。

それでも、そんな偶然に巡り会える場所を、離れたくないと思う自分が居る。
いつかこの場所で。もっと大きな何処かで。そんな風に期待してやまない自分が居る。

先を見ていられるから心を保てる。その前に積み重なるのは今だということも分かってる。
ただしこれが本当に、思い描く未来に辿り着くための「正しい」今なのかが分からなくなってきてる。それはきっとゴール自体がブレているから。
フェスみたいなことがやりたい。好きなこと・ひとばかり集めたお祭り。先駆者が居るから一捻りしなくちゃいけないけど。自分の企画で人が集まって、喜んでくれるのが好き。そこはずっと変わらない。

“やれないの? やんないの?”
って問う曲のタイトルはシンプルに『Yes? No?』。

磨かれるつもりで磨り減らされていく感覚。言葉にすれば容易くコントロールできる感情。頑張ると言えば頑張れるし、ダメだと思えばダメになる。
自分を信頼してやらなくちゃな、とは思う。

信頼どころか信用も難しい中で、どう生きていくか、ある程度のところで割り切らないとリアルに死んでしまいそう。
家族も居る中で死んではいられない。

強くなれる、ならざるを得ない理由があって、哀しくも嬉しくも思いながら、今日も精一杯やるだけ。すこしでも多く笑ってたい。