Sing a song for today

明日を憂う前に、今日を生きる。今日を唄う。

「会いたい」「死にたい」だいたい詞みたい


▽「結局ずっと考えてるのは自分のこと」そんな風に語っていたバンドマンには軽く引いていたのに、最近ではその面白さが分かり始めている。距離をとって自分を見つめることで、新たな一面に触れたり、許せたり、意味を見いだせたりしているのは、気持ちの整理をするうえで大きな一歩。抱きしめたり蹴っ飛ばしたりして、死ぬまで別れられない自分をできるだけ愛してみる。
 
▼好奇心には足も世界もすくわれてきた。それを自由に扱える環境であればあるほど、楽しさも危険も増していく。自由には責任が伴わなければならない。
 
▽変えられなかった過去を悔やむより、変えられる今日を愛せばいい。それが続いて未来になればいい。
 
▼夢を見るために現実を、現実を見るために夢を、見ている。どちらかが見られなくなったら終わり。
 
▽見つめられるのが怖いのは失敗を悟られたくないから。怒られるのが怖いから。ひとりの人間として認めてほしいから。
 
▼「会いたい」「死にたい」だいたい詞みたい。
 
▽心情の吐露なんて馬鹿らしい、役に立つことだけを綴れと誰かが言う。でもそこに私は存在しない。自分自身のコンテンツ化。好きなものや思想は分かっても、人柄が見えてこない文章にはいまいち惹かれない。自分なりに生きていこうよ、お互い。
 
▼「昔のほうが良かった」と思うことが増えるのは、変化についていけなくなった、つまり歳をとってきた証拠なのかも知れない。子どものままで居たい訳じゃない、死ぬまで若さを保っていたいだけ。
 
▽嫌いなひとと同じものを好きでいるのはあまり居心地が良くない。感情に優劣も勝ち負けも無いはずなのに。変なところでプライドが高い自分を知る。でも、やっぱり、すきなものはすきだよ。
 
▼嗜好が変わった気がしたけれど、一周して戻っただけだった。思考も志向も、変わってしまったようで、何も変わっていないのかも。
 
▽あざといは正義。つくられた可愛さに魅せられるのは、ごっこ遊びのようで愉しい。
 
▼その人自身の言葉に触れることで、好きの気持ちがますます高まる。どんな場所で、どんな顔で、どんな想いで綴ったのだろう。ドロップされた文章には「他人からこう見られたい」という願望が滲み出る。だから(外向きの)人となりが、文章から何となくわかるようで、愛おしい。
 
▽違う世界に生きるひとは、わたしの世界を変えてくれる。
同じ世界に生きるひとは、わたしの世界を保たせてくれる。
帰る場所があるから、何処にだって行ける。