星降る夜を見ている
覚めた夢の続きに期待をしてる。
空気が澄みきっていて、星がよく見える冬の夜空が好き。
昨日もふたご座流星群を観た。毎年恒例になりつつある。
気づけば願い事を唱えなくなった。そうすることを、忘れていた。
流星を見つけること、それ自体が目的になったのは、いつからだろう。
まるで歌のようだと思った。
祈りを捧げるためのものが、ただ唄うために、存在するようになったのだ。
ブルームーンの夜を思い出す。
「見ると幸せになれる」類の魔法に気づいた夜だった。
このおかげで後日幸せになれるかは分からないし、おそらく根拠も無い。
けれど見られた瞬間、たしかに幸せを感じてしまったのだ。それは原義とは異なるだろうけれど、見られたこと自体に対する、たしかな幸せだった。
「幸せになれること」に対しての喜びのような幸せ、なのかもしれない。
この類の魔法は応用すればするほど、楽しく生きていける気がする。
幸せは多いに越したことはない。
どこに行くでも何をするでもなく、ただ逢って話すだけ。そういうので、良い。
そういうのが、良い。
逢うだけで幸せになれるような、君のことが、好きだよ。
♪星降る夜になったら - フジファブリック