Sing a song for today

明日を憂う前に、今日を生きる。今日を唄う。

「ナンバーワンのオンリーワン」を、演じる。


本日発売、Base Ball Bear「ファンファーレがきこえる」のワンフレーズ。
“自分の人生(せかい)の主役になりたい”
昨晩のラジオ(10代とのやりとり)を聴きながら、いろいろ考えました。

思い返せば、自分が自分の人生の脇役だとか思ったことはなくて。
「主役は輝いてる必要がある」というなら別だけど(それで言うと昔は脇役どころかエキストラ。笑)、少なくとも「自分の」人生においては、主役にしかなりようがないかなと思っています。

それは「誰か」にはなりようがなくて、「どんな自分」になるか。それしか選択肢がないことと、すこし似ていて。

では「主役」と「主人公」の違いとは。

【主役】 劇・映画などの主人公の役。また、それを演じる人。
 ある事柄における主要な役割・役目。また、それをつとめる人。
【主人公】 事件や小説・劇などの中心人物。ヒーローまたはヒロイン。

主役はドラえもん、主人公がのび太。主役は犬夜叉、主人公がかごめちゃん。というたとえが見つけた中でもしっくりきました。

これがスピンオフになると、たとえば【L change the world】では、主役兼主人公の夜神月に代わりLが主役に。

つまり視点を変えると、脇役が主役になれる。

ということで、小出さん(Vo.&G.)が仰っていた「ナンバーワンの時点でオンリーワンじゃないか」という話と絡めれば、「主役はナンバーワン、主人公はオンリーワン」なのかなぁと。
だからこそ「主人公」ではなく「主役」になりたいと歌うのかなぁ、なんて。

主役には「演じる」という役割があって、ある程度努力が必要とされる。それもまた、歌詞が「主人公」ではない理由の一つに思えて。
理想を「演じる」ことで近づいていけるのだと思うし、親だって先生だって、最初からそうだった人は居ないのだから。

主人公のためにストーリーが展開され、ストーリーのために主役は存在する。

ラジオからは「自分の人生の主役は自分ではない」と語る子たちの声。それもまた視点の違い。

中学生の頃から、哀しい状況でも「ドラマみたーい」とか思えるようになって(笑)、一歩退いて面白がれるようになったから、いま生きてるのだと思います。
俯瞰的に見ると楽になることもある。

辛かったり報われなかったりして、人生の主役を他人にすることで救われることもあると思います。けれど自分として生きられるのは自分だけなので、せっかくだから「ナンバーワンのオンリーワン」を「演じ」てみてもいいのかなぁ、と。自分だけのストーリーで。
それを理想のまま、美しいものとしてアニメ化・ドラマ化・映画化したっていいし、現実化できたら素晴らしいよね。っていう。(最後の最後に歌詞に寄せた。笑)

年末には胸を張って、その年の主演女優賞を自分へ。そんな生き方をしていきたいな。